8月4日放送の『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ・日本テレビ系)で、世界平和統一家庭連合(以下、旧統一教会)の名称変更問題について特集。出演していた元衆院議員の杉村太蔵(42)が、森友学園問題との類似点を指摘し、話題になっている。
問題となっている、政治家と旧統一教会の癒着問題。その中でも2015年に統一教会から世界平和統一家庭連合に名称変更が認められたことで、悪徳商法や強要被害などに実態が隠されてきたのではないかと物議を醸している。
当時文部科学相を務めていた自民党の下村博文前政調会長(68)は4日、報道陣の取材に対し、「当時、統一教会が信者や国民に迷惑を掛けるとは想像できない話」と、今回の騒動は「結果論」だと主張。さらに「文化庁担当者から、団体(統一教会)から『受理しなければ(行政上の)不作為として法的に訴えられ、負ける可能性がある』と報告された」などと明かした。
この下村氏の発言について杉村は、「これね、今回の件は森友学園とそっくりですよ!」と、政治家が責任を官僚に押し付けている点が森友学園問題と同じだと指摘。さらに「つまり、なにがあったかと一言で言えば、忖度! まさに、忖度があったんではと思う」と持論を展開した。
また、杉村は持論の“忖度”が起こった理由について、「官僚が、『こういう風に下村大臣に統一教会の名称変更を受理すれば、大臣から気に入ってもらえるんじゃないか、評価してもらえるんじゃないか』とそんな風にして忖度して名称変更した」と想像していた。
しかし、この一連の発言に対し、ネット上からは、「官僚と政治家の忖度じゃなくて、宗教団体と政治家の癒着の話でしょ」「官僚のせいにすんな」「忖度ってレベルじゃない」といった批判が集まっている。
「現在指摘されているのは、政治家と旧統一教会の癒着ですが、杉村はそれを政治家と官僚の忖度レベルの話まで落としたとして、視聴者からの疑問の声を集めています。また、そもそもその忖度が通じるということは、旧統一教会と下村氏に関係があったことが前提ともなりますが、杉村はその点については一切触れようとはせず。ある種印象操作的な発言でしたが、失敗となったようです」(政治記者)
もはや“忖度”では片づけることのできないこの問題。「忖度」をアピールしようとした元自民党の杉村だったが、逆効果だったようだ。