世界平和統一家庭連合(旧統一教会)とい自民党の関わりが注目を集める中、自民党の山本朋広衆院議員への視線が厳しくなっている。

2017年5月の旧統一教会主催のイベントで同教団の韓鶴子総裁を最大級の賛辞を意味する「マザームーン」と呼んでいたことで各方面から疑問の声が上がっていた山本議員が19日、報道機関から受けていた質問状に回答したものの、意味不明な言い訳に終始したことでさらなる批判を浴びている。

山本議員はこの日、JNNの「旧統一教会のイベントに参加された際、韓鶴子総裁を『マザームーン』と呼ばれていますが、なぜそう呼ばれたのか、経緯や理由についてお聞かせください」という質問に対し、「当方は、イベントにお誘いを受け参加をしましたが、そこまで深いお付き合いもなく、平和連合の総裁のことも韓鶴子(かん つるこ)さんだと思っていましたが、会場に到着すると『かん つるこさん』と呼ぶ人は誰一人おらず、みなさん韓国語の呼び方をされており、確かに最近は金大中氏や習近平氏なども相手国の言葉で呼ぶようになっているな、と感じましたが、韓国語に明るくない当方は『ハン ハクチャ』と呼んでいるのか『ハン ハクジャ』と呼んでいるのか、良く分からず、挨拶の中で人の名前を言い間違えるのは大変失礼になるので、どうしたものか、と控室で悩んでいたところ関係者が英語での愛称もありますよ、と教えてくれたのが『マザームーン』でした。非常に簡単な語彙で間違いようがなく、実際に、当方の挨拶の前に流された動画においても世界の著名な政治家、学者の方々が平和連合の総裁に対してマザームーンと呼称しているのを拝見し、それに倣いました」と回答した。

山本議員の回答を要約すると「旧統一教会総裁を最大級の賛辞『マザームーン』と呼んだのは『名前を言い間違えるのは大変失礼になるので』とのこと。日本全国で霊感商法の被害が広がる中、自民党議員による旧統一教会“擁護”とも思える言動に世間の反応は厳しい。

山本議員のこうした回答に対し、ネット上からは「歴史に刻まれる迷回答」「散々日にちをかけて考えた結果の言い訳理由がこれですか。情けない。反省など微塵も感じられない」「またもや自民お得意の詭弁と人のせいに」「『自民党に対して大きな力を頂いている」なんて言ってた時点で韓鶴子に敬意を持っていたのは明らかだし、もっとマシな言い訳は無かったのかよ」など、さまざまな意見が寄せられ、立憲民主党の蓮舫参議院議員も「嘘だろ、としか思えない…」と反応していた。