9月9日、元大阪府知事で弁護士の橋下徹(53)が『めざまし8』(フジテレビ系)に出演。安倍晋三元首相の国葬についての議論に“靖国問題”を持ち出し、視聴者から「安倍総理の国葬と靖国神社参拝、どう関係あるねん」「ここで靖国問題を出すのはお門違い」といった声があがっている。
8日、初めて閉会中審査で国葬について説明を行った岸田文雄首相(65)。共産党の塩川鉄也衆院議員から「総理は統一教会との関係を断つと言っているのに、統一教会と深い関わりを持ってきた安倍氏に対して、国全体として敬意と弔意を表す国葬を行うのは矛盾しているのではないですか?」と指摘されたことについて、岸田首相は「安倍氏と団体との関係については、ご本人が亡くなられた今、これを十分に把握するのは難しいと考えている」との見解を示した。
これについて、司会の谷原章介から話を振られた橋下は「多くの国民はこの説明では納得できないでしょうね」とコメント。さらに「安倍さんの葬儀は国葬に値するとは思うけど、国葬には反対」との姿勢を示したうえで、「国葬の位置づけを国会で議論していない」と指摘。
続けて、「日本は戦後、国のために貢献した人を祀ることを全然しなくなりました」「敗戦後、靖国神社が宗教法人化され、国葬令も廃止されて、国に貢献した人を“どう祀るんだ”、“どう悼むんだ”ということを我々考えてこなかった。それが、今の混乱につながっていると思う」と切り出すと、「陛下が関与しない国葬なんてことが、今の日本の象徴天皇制のもとでもあり得るのかどうなのか。陛下が関与しないということであれば、僕は、日本政府葬、内閣葬と変わらなくて“なんちゃって国葬”。国葬って言いたいがために国葬って言ってるとしか思えない」と、持論を展開。
その後も、橋下は「繰り返しになりますけど、国に貢献した人をどう祀るか?その最高レベルの儀式が国葬だと思ってます。もうひとつが、靖国神社」と話したうえで、「靖国神社に陛下も御参拝されないし、日本の首相も参拝しない。国葬も国事行為ではなくて、陛下が行う行事でもない」「こういうことをきちっと議論しないから靖国問題も解決しないし、安倍さん支持層は皇室を大切にしてる方が多いと思うので、国葬って言うんだったら『やっぱり陛下の国事行為じゃないの?』っていう議論が本当は出てこないといけない」と、安倍氏の国葬についての議論に“靖国問題”を持ち出し、独自の見解を述べていた。
これにSNS上では「ほら靖国持ち出してきたよ。あなたも自分の持論のために利用してるよね」「どさくさ紛れに靖国問題と混ぜるなよ怒」「国葬反対に結びつけて、挙げ句の果てに、橋下さんはいつも論破される靖国参拝の事まで持ってきてる」「馬鹿なんだな。ここで靖国問題関係ないぞ」と指摘する声が多く上がっている。
「確かに、靖国問題に関連した“信教の自由”は旧統一教会の問題に通ずるもがあるかもしれません。ただ、国葬の位置づけを語るのに靖国問題を持ち出したあたりから、何について語っているのかわからなくなっていましたよね。谷原もほかの出演者も誰もそのことには触れませんでした」(政治記者)
さすがに今回の突拍子のない発言に、視聴者から「ちょっと橋下徹のコメントに疑問符」「橋下徹氏のもっともらしい屁理屈がまた始まったよ」「橋下徹、一体何をしゃべっているのか」と呆れたようだった。