9月30日放送の『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)に、元大阪府知事で弁護士の橋下徹(53)が出演。同じく番組に出演していた、旧統一教会の被害者救済を行っている紀藤正樹弁護士(61)と議論を繰り広げたものの、橋下の発言に多くの疑問の声が集まっている。
事の発端となったのは、8月8日放送回の中でカルト法規制について取り上げている際、橋下が「反カルトというのは、あくまでも宗教に絞った規制」「でも(信者が)信じているのはしょうがない。(略)だから教義内容や内心に踏み込むのは危険」と発言したこと。
これに対しリモート出演していた紀藤弁護士は「橋下さんの議論は1970年代から80年代で欧米で議論されたことをそのままいま言われてるんですね。40年前の議論を蒸し返してる」と指摘。ネット上では「論破」と話題になっていた。
しかしこの日橋下は、紀藤弁護士の指摘を「あの時時間がなくて言えなかった」と言い訳しつつ、「僕は紀藤弁護士さんの議論も40年前から進んでないと思ってます!」と意気揚々と指摘。「団体の行為と個人の信者の行為をきちっと分けて、信者の違法、不正な行為は正しくわけていかないといけません」とし、「信者がやってる違法、不正な話がですね、団体の組織ぐるみの話なのかってことが全部ごっちゃになってる」と持論を展開した。
さらに橋下は「紀藤弁護士さんたちが解散請求出せばいいんですよ」と、旧統一教会と利害関係がある全国霊感商法対策弁護士連絡会が宗教法人法に基づく解散命令を裁判所に請求すべきだと指摘。これに紀藤弁護士は、利害関係人が行う解散命令の請求は年単位での時間が掛かる一方、国や所轄庁が行うとその時間が短縮できるため、ハードルが下がると説明した。
その後も同じ議論が繰り返されていると、出演者の嵩原安三郎弁護士(52)が「ぶっちゃけ、橋下さんがなにをおっしゃっているのか分からない」と苦笑い。橋下は「そういう言い方はやめた方がいい」と反論していたが、紀藤弁護士も「私もなに言ってるか分からない」と便乗。すると橋下は「いや、僕は2人の言ってることが分からない」と反撃し、弁護士3人で「何言ってるか分からない問答」が勃発するという事態に。
この橋下の子どもじみた主張にネット上からは、「自分が『やめた方がいい』と言ったことをわずか5秒後にやってしまう橋下徹」「私も橋下さんの言ってることが分からない」「橋下徹にはちゃんと『何言ってるか分からない』と言ってあげる人が必要だったんだよ」「番組にわざわざ彼を呼ぶ意図が分からない」「橋下は、大声、早口、こねくり回した言い回しで自説を通せた時代は、安倍と共に終わったことを自覚するべし」「橋下徹との議論は、サンドウィッチマンで充分!『ちょっと何言ってるか分からない』」という批判や失笑の声が漏れていた。
「結局、橋下はなぜか『解散命令が出ても宗教法人がはく奪されるだけだから信者たちの活動は止まらないんですよ』と言い出し『本当に信じてる人、それからお金からなにから出してない人、そういう人はどうするんですか?』と旧統一教会の信者の信教の自由を言い出す始末。紀藤弁護士は『ここは拠って立つものを、被害者側困ってる人に立つか、幸せに暮らしてる人に立つかっていう問題』『(旧統一教会は)被害者を構造的に生み出していることに徹底的な解決策を自浄作用としてやらないからこの問題が起きてるんですよ』と呆れながらも諭すように説明していましたが、結局最後まで話がかみ合うことはありませんでした」(政治記者)
意気揚々と反撃を仕掛けた橋下だが、またも赤っ恥となってしまったようだ。