12月26日放送の『めざまし8』(フジテレビ系)で、前日の25日に投開票が行われた宮崎県知事選挙について報道。現職の河野俊嗣氏(58)が4期目の当選確実を決め、落選となった前知事の東国原英夫氏(65)へのMC谷原章介(50)の発言に視聴者からから苦言が集まっている。

河野氏と東国原氏、新人のスーパークレイジー君(36)が立候補した今回の宮崎県知事選。開票の結果、河野氏と東国原氏の事実上の一騎打ちとなり、約2万3000票差で河野氏の当選となった。

一方、この日番組では東国原氏に密着した映像を公開。息子と2014年に結婚した現在の妻が支援者に感謝している映像を流したほか、24日には元妻で女優のかとうかず子(64)も応援のために宮崎県に駆けつけた様子も放送。

元妻と現妻がそばにいる中、東国原は宮崎市内で「今日は申し上げにくいんですが、今の妻と元の妻がいるんです。やりづらくて、やりづらくて……」とかとうの応援をもネタにして演説していた。

このVTRを見終えた谷原は「前職の東国原英夫氏と現職の河野俊嗣氏、一騎打ち。残念ながら東国原さん、落選となりました」とコメントしていた。

しかし、この「残念」という発言に視聴者からは「平等って知ってる?」「公平な報道する気はないってことなのかな」「なぜか持ち上げているのが気持ち悪い」といった批判の声が集まっていた。

「『残念ながら』というのは谷原が東国原氏の当選に期待していたということ。前知事とはいえ、東国原はタレント候補。多くの人が知っているタレントの落選に思わず『残念』という言葉が出てしまったのかもしれませんが、選挙の結果に対し、『残念』と発言したのはあまりに軽率すぎる。東国原氏については、前回1期のみで退任したことで当時県内からも批判が多く上がっており、落選は民意が反映された結果。むしろ片方のみに密着し、肩入れしていた番組の構成にも疑問の声が集まっていました」(政治記者)

宮崎県知事時代の東国原氏の功績は少なくなく、さまざまなメディアに出演したり、「(宮崎を)どげんかせんといかん」という発言が「2007ユーキャン新語・流行語大賞」に選ばれたりと宮崎を猛アピール。こうした露出があったからこそ、谷原は「残念」と口にしたのかもしれないが、あまりに誤解を生みやすい発言となってしまっていたようだ。