2月3日放送の『チコちゃんに叱られる!』(NHK総合)で、イタズラをする子どもの心理について解説。番組内では紹介されなかったものの、いま世間を騒がせているスシローなど回転寿司チェーンを中心とした迷惑行為と結びつける声が多く集まっている。

この日の最初のチコちゃんの疑問は「なんで子どもはイタズラを注意しても繰り返すの?」というもの。チコちゃんの答えはシンプルに「叱るから」とのことだった。

解説の東北大学の瀧靖之教授(53)によると、成長中の子どもは理性よりも本能に忠実で感情のコントロールができておらず、楽しそうに走り回っているときなどは快楽をもたらす「ドーパミン」が大量に分泌されているとのこと。イタズラをして叱られることにより「興味を持ってもらえた」と思うことでドーパミンが分泌され、その行為を繰り返してしまうという。

番組では実際にイタズラ盛りの子どもがいる一般家庭を調査。子どもは当然家の中でイタズラを繰り返しており、母親が叱っても、笑いながらそれを繰り返しているという状態に。叱られるのを待つように母親の方をチラチラと見る場面もあった。

つまり、この年齢のイタズラっ子は本人の性格ではなく、脳の作用によるものとのこと。瀧教授によると、イタズラを止めさせたいときには過剰に反応せず、いつものテンションでなぜいけないかを説明するのがポイントとのことだった。

この日の放送に視聴者からは、「回転寿司の迷惑行為をする奴らもドーパミン沢山出ちゃってるんだろうなぁ」「確かにあの子どもの行為に似ている」「SNSで反応が来ることに快感を覚えるから、悪いことと思ってやってないのだろうね」という声が集まっていた。

「過去にも店や公共の場での悪質行為で警察沙汰になる騒動は何度も起こっていますが、ここ数日の回転寿司チェーンでの寿司横取りや醤油のボトル舐めなどの行為は常軌を逸している状態にあります。視聴者からはこの騒動と、今回紹介された疑問を結びつけ、SNSでバズることでドーパミンが出てイタズラを止めないのではないかと分析する指摘が多く集まっていました」(週刊誌記者)

昨今相次ぐ迷惑行為は、いずれも自分たちで撮影したものをSNSにアップし問題になっている。明らかな犯罪行為なので子どものイタズラと同様に考えるべきではないが、当事者たちの心理は、ドーパミンの分泌でイタズラを繰り返す子どもの状態に近いのかもしれない。