2月7日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)に、同局社員の玉川徹氏(60)が出演。今月4日に性的少数者に対する差別的発言で更迭された岸田文雄首相(65)の前総務秘書官・荒井勝喜氏(55)の発言に言及した。

番組では、まず1日に開かれた衆院予算委員会で、同性婚の法整備について岸田首相が「家族観や価値観、社会が変わってしまう課題」と答弁したことが大きな波紋となったと紹介。これを受け、3日のオフレコ取材で荒井氏が「隣に住んでいるのもちょっと嫌だ。同性婚を認めたら国を捨てる人が出てくる」と差別的発言をしたという時系列になっていると解説した。

結果的に岸田首相から「言語道断」の発言として更迭されたが、荒井氏は岸田政権発足時から秘書官として総理の「スピーチライター(総理の演説原稿を書く人)」を務めていた人物だ。

そのため玉川氏は「時系列的には総理が先。総理が先に同性婚について国会で質問され『家族観、価値観が変わってしまう』と。それに対しての質問として答えたのがさっきの(荒井前秘書官の差別的発言)」と話し、「だから秘書官は、総理の発言を解説してるわけですよね、簡単に言うと。秘書官、スピーチライターとして」と持論を展開。

続けて「僕が疑問だと思ってるのは、政府の方針というのは『多様性を尊重し、包摂的な社会を実現していく』というのを政府の方針として掲げてるんですよ。それと矛盾するでしょ、この話。だから『どっちが政府、自民の党の本音ですか?』と聞きたくなる」とコメント。

さらに、LGBTなど性的少数者に対し過去に「生産性がない」と差別的発言をしていた杉田水脈議員(55)を例にあげると、「杉田議員をわざわざ(総務)政務官に据えたわけですよ、それは岸田総理ですよ。すでに性的少数者に対して差別的発言があったっていうのは誰もが政界では知ってることだと思うんですけど、そういう風な発言があってもわざわざ政務官に任命してるわけですから、内閣は」と指摘し、「そういうところで言うと、まだ岸田総理ご本人の詳しい解説がないので状況証拠だけですけど、本音としては秘書官のほう(の発言)が本音なのかなと受け取らざるを得ない」と語った。

視聴者からは玉川氏の意見に「荒井は内閣の本音をうっかりしゃべったので解任されたが、本当に解任されるべきは岸田だよね」「どう考えても、岸田総理の同性婚反対に際しての「社会が変わる」発言を受けての、秘書官を使ったカムフラージュでしょ」「玉川さん、的確な指摘!!荒井秘書官、杉田政務官任命の問題点もあげてくれる!!さすが!」と賛同の声が集まっていた。