2月9日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)では、岸田文雄首相(65)の長男で、首相秘書官を務める岸田翔太郎氏(32)が1月の欧米歴訪に同行した際、公用車を使って観光し土産を購入していた疑惑の行動を掘り下げ。岸田首相が、首相秘書官としての「公務」と明言したことを「親が悪いですね。甘やかしすぎ」と切り捨てた。

翔太郎氏は訪英中にビッグ・ベン(国会議事堂)やバッキンガム宮殿、高級老舗百貨店を訪れていたとされるが、政府はあくまでも「ランドマーク外界の写真撮影」や「総理の土産などの代理購入」だと説明。1月31日の衆院予算委員会では、岸田首相自ら「総理の土産を買うことも政務秘書官が対応するのは現実あると思う」「本来業務。すなわち公務」と疑惑の行動を正当化している。

これを受け、政治ジャーナリストの細川隆三氏(55)は「プロのカメラマンに撮ってもらったほうがいい。翔太郎さんがやる必要はない」「子どもの使いとか言いますけど、子どもに任せる必要はないですよ」とバッサリ。

さらに細川氏は、「(本来は)忙しいんですよ。総理に同行してる秘書官っていうのは。本当に忙しい」と切り出すと、「だから翔太郎さんは、暇だったということですよね」と発言。これに羽鳥慎一アナウンサー(51)が「小野さんが(首相秘書官を)昔やってたときは、『お土産なんか買ってられない』『総理のそばを離れられない』(と言っていた)」と同調すると、細川氏は「比較にならないですけど、同行取材している我々メディアも本当に忙しくて。(写真撮りに行く)そんな時間ないです。ホテルから出られない。行った先々で観光なんかできませんよ、普通は」と、本来なら取材記者たちより忙しいはずの翔太郎氏の行動に疑問を呈した。

続けて細川氏は「だから親が悪いですね。甘やかしすぎ。親って岸田さんだけど」と皮肉たっぷりにコメント。また、身内を秘書官にして勉強させるケースはよくあることだが「給料は税金から出てるわけですから、税金でお給料をもらって勉強させるというのはおかしい気がします」と非難した。

これに視聴者からも「プライベートな土産を買うのを公務ということ自体が民間企業じゃあり得ない、バカ親子w」「親バカにも程がある」「税金でお金(給与)をもらって(親の後を継ぐために)勉強するのはおかしいと……ほんと、そこだよ!」「公務で撮ったという観光地の写真も発信されるのかどうか。縁故採用、世襲政治はもうやめろ」と呆れ声が噴出している。

昨年10月に翔太郎氏を首相秘書官に任命したこと自体「身内びいき」と批判されていたが、まさに単なる「親バカ人事」だったということだろう。