2月24日放送の『チコちゃんに叱られる!』(NHK総合)で紹介された、「なんで関西人はどこでも関西弁を喋るの?」という疑問の答えがネット上を騒然とさせている。
この疑問に対するチコちゃんの答えは、「先生が関西弁だから」というもの。解説は同志社女子大学の中井精一教授(60)が務めた。
中井教授によると、そもそも関西弁は大阪・京都・兵庫・奈良・滋賀・和歌山・三重で話される方言の総称。使っている人は約2000万人いて、日本で一番話されている「方言」だという。
その関西弁が根強い理由が「学校」。学校では共通語の読み書きは学ぶが、アクセントそのものは学ぶ機会がないとのこと。実際に番組が取材した東大阪市の小学校では、教師が関西弁で授業を敢行。また、当事者の教師によると、「自分の先生もずっと関西弁で教えていた」と証言していた。
また、関西生まれ、関西育ち、学校も職場も関西で、ほかの地域に行かずに生活する人も多いとのこと。番組では「共通語を話す必要がないから先生は共通語のアクセントを教えていない」とまとめていた。
しかし、この答えに視聴者からは、「他の地方の先生も学校では方言しゃべるやろ。関係ないわ」「他の県は違うの?先生もその県出身の人多いでしょ?」「他の地域も訛ったままの先生いっぱいいるじゃん」「この説は大間違い。なぜなら九州でも標準語のアクセントもイントネーションも教えない」というブーイングやツッコミが殺到している。
「今回は『関西人だけが東京でもほかの地域でも関西弁を話し続ける理由』がテーマになっていましたが、方言で授業をするのも、その土地で一生を終える人がいるのも、関西弁以外の方言を使う地域でもまったく条件は同じ。疑問に対する答えになっていないとして、不信の声が多く集まっていました。番組ではさらに、関西がかつて日本の都が置かれていた場所で、関西人は言葉を誇りに思っていること、テレビで芸人などが関西弁を喋ることも指摘していましたが、視聴者が納得する理由とはなっていませんでした」(週刊誌記者)
NHKの番組では珍しくネタ切れを指摘されることも多いチコちゃんだが、この日の放送には「この番組もうネタ無いの?」「この番組は王林ちゃんて知らないのかな?」といった皮肉めいた心配の声すら上がっていた。