お笑いコンビ・オリエンタルラジオの中田敦彦(40)が23日、自身のYouTubeチャンネルに投稿した動画が話題となっている。

中田はこの日、ジャニー喜多川氏(享年87)の性加害について解説した“授業”動画を投稿。現地時間3月7日にイギリスの公共放送局BBCが「ジャニー喜多川氏による性的虐待」のドキュメンタリーを放映したことをきっかけに、4月12日には元ジャニーズJr.のカウアン・オカモト氏(26)が日本外国特派員協会で会見するという事態に。

しかし、日本のマスメディアが一切報道しない状況(収録当時)の中、中田は「戸惑い、恐怖感、抵抗感」といった感情を持ちながらも、「この件に関して黙っているということ自体が黙認している」と考え、動画の公開を決めたという。

動画内で中田はジャニーズの歴史から、これまで何度も性加害の告発があったことを紹介。性的虐待の事実が裁判で確定したことなどを解説し、「それが事実なのかどうか分からないのであれば、少なくとも社会はそれを検証しなければいけないし、報道はその役割を果たさなければいけないし、企業は創業者が他界したというのであっても説明責任を持っていると、国際的な常識に鑑みてみればそういうふうに判断できると思います」と指摘したうえで「そういった状況にない日本というのが、果たして民主的な先進国なのか、と言われると私も日本人としてどういうふうに説明していいか分かりません」と持論を語った。

この内容にネット上からは「中田さんの勇気ある行動は本当に尊敬」「勇気ある動画をありがとうございます」「中田さんの勇気に感謝」といった声が多く寄せられ、カウアン氏本人も「中田さん取り上げて頂いてありがとうございます。皆さん一人一人が考える機会になることがまず大切なことだと思ってます」といったコメントを寄せている。

今回の動画はマスメディアが取り上げてこなかったジャニーズの黒歴史を深く掘り下げたもの。それをあえて正面から詳しく解説したことに多くの人が称賛の声を上げていた。