株式会社カオナビが11月28日(火)に、新サービス「人的資本データnavi β版」をリリースした。
カオナビは、企業の人材マネジメントのためのシステム「カオナビ」で知られる。同社が手がける新サービス「人的資本データnavi β版」は、2023年3月期決算の上場企業のデータを収集、一覧化したもの。
2023年3月末決算の有価証券報告書から、人材育成方針、社内環境整備方針、多様性に関する指標といった人的資本情報の記載が求められるようになった。
「人的資本データnavi β版」では、そうした情報も含めて、2300社以上の上場企業の情報をデータベース化。各社の女性管理職比率、男性の育児休業取得率、男女間賃金格差などのデータが棒グラフや一覧で確認できる他、従業員数、業種、エリアなどでデータを絞り込むことも可能だ。
「人的資本データnavi β版」は様々な形で活用できるが、カオナビとしては「他社のデータを参考にして、自社目標を検討」「他社の開示状況をふまえて、自社の開示内容を検討」、「データの動向をふまえた上での研究や政策の検討」といった利用法を想定しているという。
また、「人的資本データnavi β版」は上場企業のデータを集めたものだが、想定しているユーザーは上場企業だけではない。就職活動中の学生が企業を選ぶ際の調査や、上場を目指す企業がモデルとする上場企業のデータを調査する上でも、大いに活用できることだろう。
「人的資本データnavi β版」の一般公開は2024年1月の予定で、初年度のデータに関しては「カオナビ」を導入していない人でも利用することが可能となっている。