イタリア中部トスカーナ州の州都であるフィレンツェは、ルネサンス時代の建築や芸術品を数多く残す芸術の都として、世界中の旅行者たちを魅了し続けています。
「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂」のドゥオーモ、サン・ジョヴァンニ洗礼堂、ジョットの鐘楼、ボッティチェッリの代表作『プリマヴェーラ』と『ヴィーナスの誕生』を所蔵するウフィッツィ美術館など、フィレンツェには見どころが盛りだくさんで一日ではまわりきれません。
そんなフィレンツェは、芸術のみならず、食の文化も豊かで、美食の街としても知られています。肉食文化がとても発展しており、豚の背肉をハーブと一緒に焼き上げた「アリスタ・アル・フォルノ」、牛スネ肉を赤ワインと黒胡椒でじっくり煮込んだ「ペポーゾ」、牛の第2胃袋と野菜を煮込んだ「トリッパ・アッラ・フィオレンティーナ」などの郷土料理が有名です。
なかでもフィレンツェの肉料理の王者と言えるのが、ボリューム満点の骨付き特大ステーキ「ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ」(フィレンツェ風Tボーンステーキ)。伝統的にはキアニーナ牛の仔牛肉を使用するとされ、その歴史はルネサンス期まで遡ると言われています。
フィレンツェには、ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナを食べられるリストランテやトラットリアが数多く存在します。今回は、口コミの評判が高い、ヴェッキオ宮の近くにあるトスカーナ料理店「La Fettunta(ラ・フェットゥンタ)」を訪ねました。
お店に入ると、陳列された巨大な骨付き肉が目に飛び込んできます。ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナは少なくとも指2~3本分の厚さが必要とされており、このお店では1.3kg以上でオーダーを受け付けています。(100gあたりの料金が表示されているため、重量で計算されます)
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