東西の文化が交わるところに位置するブルガリアでは、トルコやギリシャなどの周辺国の影響を受けながら、豊かな食文化が育まれてきました。さすがヨーグルトの国だけあって、チーズをはじめとする乳製品を多用するのが特徴。長年にわたる牧畜文化の産物として、保存用の肉を使った料理も充実しています。

ギリシャ料理としても知られる「ムサカ」や肉や野菜を煮込んでオーブンで焼いた「カヴァルマ」は、ブルガリアの伝統的な家庭料理。地元の人が通う食堂で食べるおふくろの味は絶品です。

前菜には、冷製ヨーグルトスープ「タラトール」や豆と野菜のスープ「ボッブ・チョルバ」、白チーズをトッピングしたサラダ「ショプスカ・サラタ」などがおなじみです。

・手ごろな物価

ブルガリアは、ヨーロッパのなかでも最も物価の安い国のひとつとして知られています。2007年にEUに加盟したものの、通貨はユーロではなく独自通貨のレフ(レバ)。

用途によって異なりますが、物価水準は日本のおよそ2~3分の1。タクシーの初乗り運賃は50円ほどですし、2000円ほどでこぎれいなゲストハウスやB&Bの一室に泊まれます。

ヨーロッパだけあって、外食はそれほどの割安に感じませんが、首都ソフィアのレストランでボリュームたっぷりの肉料理とサイドディッシュ、ワインを頼んでも1500円ほど。北欧や西欧に比べると半額かそれ以下といえるでしょう。

ヨーロッパは物価が高いという印象が強いだけに、安く旅行できるのは嬉しいですね。

旅行先としてメジャーな西ヨーロッパの国々とは、まったく違う町並みや雰囲気が楽しめるブルガリア。「一味違うヨーロッパ」を求めるなら、ぜひ一度この国に足を運んでみませんか。

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