思い返せば、16年8月に築地市場の移転の延期を表明してから、「豊洲は安全だが、安心ではない」などという論拠で、移転は棚上げ状態が続いた。そして、17年3月20日には老体の石原元知事を百条委員会に証人喚問で吊るし上げたあげく、なんの成果もあがらず。また、17年6月20日には都庁で緊急会見を開き、「築地は守る、豊洲は生かす」と謎の声明を出して、「5年をめどに築地を再整備し、市場機能を戻す」などと、築地の市場関係者に含みを持たせていた。だが、結局フタを開けてみれば、しれっと「築地に市場を作る考えはない」の発言である。

これには都民ならずとも、小池パフォーマンスに踊らされたという疑念を持たざるを得ない。築地で魚河岸を営む生田よしかつ氏(55)はTwitterで「なんだコレ?良く平気で言えるな!単に築地市場が大好きな人々の悪気ない純粋な気持ちまでももてあそびやがった 絶対に許されないッ」「2つの市場なんて不可能なのは解ってた。選挙対策以外の何物でもない」と怒りをあらわにした。

他にもSNS上では「端から不可能であると分かっていることを検討するフリをして、とりあえずの棚上げにして、目先の支持を集めただけ」「都民に一度も謝罪すらないのはおかしくないか?」「都民ファーストどころか、政局ファーストだった」「それさぁ、早くいってよぉ~ by松重豊」など厳しい批判が飛び交った。

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