1660年、当時の団長が大聖堂の天井を聖ヨハネの生涯を表す絵で飾ることを決め、イタリアの芸術家に依頼。6年かけて天井画が完成しました。

一見フレスコ画のようですが、実際には石灰岩に油絵具で直接描いたものです。

床を覆い尽くす400あまりの大理石の墓標も印象的。これは、17~19世紀にかけて特に大きな功績を上げた団員を追悼するためのもので、勝利や名声、死などを表すモチーフで飾られています。

中央祭壇は、色大理石とラピスラズリ、金銀で装飾された実に豪華なもの。

聖ヨハネがキリストを洗礼している場面を表現した彫刻は、1700年にローマからマルタへと送られました。

即廊には、フランス、プロヴァンス、イタリア、オーヴェルニュ、アラゴン、カスティーリャ=レオン、ドイツ、イングランドという、騎士団を構成する8つのグループの礼拝堂があり、それぞれが豪華絢爛に飾り立てられています。

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