ツイッターで34万フォロワーを誇る、”白衣の国士”、高須クリニック・高須克弥院長(73)がソーシャルメディアでは語りきれない、身近なニュースを斬りまくる新連載が始動します。
今回は自らの発言で大炎上した「甘ったれるな若者!」問題について、さらなる激白。炎上上等、高須院長がまたもや現代の若者たちを叱り飛ばしたーー。
■「甘ったれるな若者!」問題とは?
5日付の朝日新聞の「声」欄に、「『お金の若者離れの現実』知って」という福岡県・大学生(20)の投書が掲載された。巷間「若者の車離れ」や「若者の旅行離れ」など「若者の○○離れ」と言われることが増えたが、それは若者の意識の低下のせいではなく「お金の若者離れ」が原因ではないか。高度成長期の世代から「若者は夢や欲がない」と言われるのはウンザリだ、とする意見であった。
これに対し、高須院長は7日に「甘ったれるな若者! 年寄りは君たちくらいの年齢のときはモーレツに働いたんだよ。働きながら君たちを育てたのだ。君たちの全ての原資は年寄りになった我々からのプレゼントだ。君たちに与えることはあっても奪ったことはない。ハングリーになれ。向上を目指せ。目覚めて働け若者」とツイートして大炎上。ソーシャルメディア上は賛否両論が飛び交い、物議を醸していた。
甘ったれるな若者❗
— 高須克弥 (@katsuyatakasu) 2018年5月7日
年寄りは君たちくらいの年齢のときはモーレツに働いたんだよ。働きながら君たちを育てたのだ。
君たちの全ての原資は年寄りになった我々からのプレゼントだ。君たちに与えることはあっても奪ったことはない。ハングリーになれ。向上を目指せ。
目覚めて働け若者。 https://t.co/ZxNxYDjkdw
ーー院長、「甘ったれるな若者!」の発言が大炎上しています。
高須院長(以下同)「あれさ、そもそも元の朝日の投書は本当に(読者が)書いたモノなの? あれが(朝日記者の書いた)釣りじゃないの?」
ーーや、やめてください(苦笑)。たしかに大学生っぽくない引用だし、遠回しに安倍政権の経済批判をしてますけど本物という体になっています。まずは発言の背景をお聞かせ下さい。
「じつはボクの時代の方が、本当に食っていけない奴が多かったんです。彼らは国鉄だとか、日航だとか、炭坑とか、しょっちゅうストをやってたの。食べられないから賃上げ要求をしてた。いまはあまり賃上げ要求しないでしょ。つまり、ゆるく貧しいんです。争議をやるほどの困窮の仕方ではない。昔は子供を4人も5人も抱えて父ちゃんは働きに行って母ちゃんは専業主婦でしょ。それではサラリーマンは食っていけなかったんです。仕事だって探せば必ずある。ギリシャをご覧なさい。羨ましがると思いますよ」
ーーそういえば10日には自民党・加藤寛治衆院議員が細田派の定例会合で「新郎新婦には必ず3人以上の子どもを産んでいただきたい」と発言して、セクハラだと批判を浴びて撤回する騒動もありました。いまの若者の収入では子ども3人育てるのは困難だとする主張でした。
「それが嘘です。ボクたちの時代の方が絶対に貧しかった! ウチの親父だって五男坊だから。保険制度のない時代の医者だから貧乏だった。生活は豊かではなかったけど、なんとか育って、みんな医者になってる。
昔は学歴のない人だって多かった。経済を牽引した松下幸之助や田中角栄だってそう。中卒・高卒でもモノを知ってた。今の人はほとんどが大学に行くけど、そのわりに歴史も数学も知らない。円周率3なんて教えられてるからね」
ーー院長はツイッターで「ハングリーになれ」と言われました。でも今の若者は普通に働けば最低限の生活はできる、つまり中途半端で生きる死ぬまで生活が追いつめられているわけでもない。そんな世代でもハングリーさを持つことができるんでしょうか。
「文明は、もう一つ上に行こうとすることで発達するんです。いまの若者は『政府が何かやってくれるんじゃないか』とか『状況が良くなるんじゃないか』と思ってる。で、彼らが一番怒ってるのは、なんで老人の年金を自分らが払わなきゃいけないかってことでしょ? たまたまそういう状況になったけど、日本経済を立て直し、ジャパン・イズ・ナンバーワンと言われた時に働いてたのは彼らなんです。
ボクたちが一番働いた時代は、海外のどこの町に行っても、日本の企業戦士が来てビジネスしてた。24時間戦えますかと働いてた。いまは海外に進出しようとする若者も少ない。外資に身売りするのが良い経営者と言われてます。外に発展しようとする気持ちがないんです。
40年前に中国に行った時、誰もモノを欲しがらないし、お金も儲けようとしていなかった。日本の江戸時代みたいだと言われてました。でも今の中国は、日本の高度成長の時のようにハングリーな時期にさしかかってる。外貨を稼いで海外に進出しようしている。逆に日本は米国の10年後、20年後を辿ってると言われます。いまの米国を見て、10年後の未来を考えてみるのも手かもしれない」
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