ビットコイン(BTC)は、2日午前7時過ぎから上昇し82万3000円前後で推移。現在の取引価格は83万5000円で前日から0.90%上昇した(記事執筆時)。

イーサリアム(ETH)は、6万4000円で0.53%上昇。ビットコインキャッシュ(BCH)は、11万1839円で1.55%上昇。リップル(XRP)は、69.12円と2.75%上昇した。

仮想通貨市場は、先月末までの韓国の確定申告の期限による売り圧も落ち着きも見せ、徐々に回復傾向。本日も82万円台前半をキープしている。

5月26日以来、この1週間でビットコインは78万円から83万円のレンジ相場で取引されている。

この日注目すべきニュースは、大手取引所Binanceが10億ドルを投じて仮想通貨とブロックチェーン専門の投資ファンドを設立したことだろう。Binanceは主力の取引所以外にもその業務の幅を広げており、着実にその存在感が増している。

また、本日は、コインマーケットキャップの上位100通貨のうち約半数が上昇。下落した通貨も小幅な値動きで安定した相場となった。

この日、コインマーケットキャップで最も伸びが大きいアルトコインは、時価総額75位のカイバーネットワーク(KNC)だ。伸び率は15.09%を記録した。取引価格は1KNC=171.12円となっている。

カイバーネットワークは、イーサリアム(ETH)の創設者であるVitalik Buterin(ヴィタリック・ブテリン)氏がアドバイザーとして入っている仮想通過。2017年9月に新たな決算サービスとして登場。ICOにおいてわずか3日間で5,000万ドルを調達するなど話題を呼んだ。

大手取引所のバイナンスで、もっとも大きな伸びを示しているのも同じくカイバーネットワークで、続いて伸び率の2位は、時価総額398位のモエダ(MDA)、伸び率は13.32%を記録。取引価格は1MDA=88円となっている。

モエダは、シンプルなP2P(ピアツーピア)支払いとP2P送金ネットワークを提供し、主に起業家の目標達成に役立つとされている。

6月2日、本日の仮想通貨市場は、相場自体の回復傾向を感じさせる兆しが見えてきている。6月にはマネックスグループに買収された国内仮想通貨取引所大手「コインチェック」の全面再開も控えており、市場の完全なる回復を期待したいところだ。