ポーランド北部、バルト海に面した港町グダンスクは、ポーランド屈指の観光都市。
1000年以上の歴史を誇るこの町は、14世紀にはバルト海周辺で隆盛を誇ったハンザ同盟に加盟し、交易の中心地として栄えました。
自由都市にポーランド領、プロイセン領と、その帰属をたびたび変えてきたグダンスクには、ポーランドのほかの都市とは異なる独特の雰囲気があります。
世界遺産候補になっている旧市街には、ゴシック、ルネッサンス、バロックといった各時代を代表する壮麗な建造物がひしめき合い、パステルカラーのメルヘンチックな建物と、レンガ造りの重厚な建物が融合した町並みは、一度目にすると忘れがたい美しさです。
そんなポーランドを代表する美しき港町、グダンスクでしたい8つのことをご紹介します。
・華麗なる市庁舎を見学
グダンスク旧市街のメインストリートにあたるのが、「王の道」の異名をもつドゥーガ通り。
色とりどりの家々が並ぶなか、異彩を放っているのが1379年に建設が始まった市庁舎です。天に向かって誇り高く伸びる82メートルの尖塔は、1561年の完成。レンガ造りの重厚な姿が、パステルカラーの町並みにアクセントを与えています。
市庁舎は現在「グダンスク歴史博物館」として公開されており、内部の見学が可能。
ハンザ都市として繁栄したグダンスクだけに、市庁舎の内部も実に豪華で、なかでも「赤の広間」と呼ばれる評議会室は、ヨーロッパで最も美しい部屋のひとつとして知られています。
決して大きな部屋ではありませんが、フランドル絵画や見事な彫刻で飾られた空間は圧巻。
・ネプチューンの噴水と対面
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