伝統的な石造りをベースに、鉄やガラスといった当時の新素材を採り入れた新旧の融合美は、なんともフォトジェニック。単なるショッピングストリートの域を超えた、ファッションの町ミラノにふさわしい傑作といえるでしょう。

2つのアーケードが交差する中央十字路の天井付近には4枚のフレスコ画があり、これらはミラノから見た東西南北にあるアメリカ、中国、アフリカを象徴的に描いたものです。

古代ギリシア・ローマを思い起こさせる古典的な装飾と、アールヌーヴォー風の新素材を使った装飾、まったく雰囲気や性質の異なるデザインや素材を組み合わせていながら、ひとつの空間としてまとまっているさまは「見事」としか言いようがありません。

プラダの本店をはじめ、ルイ・ヴィトンやグッチといった高級ブランドのブティックが並んでいますが、看板をすべて黒で統一することで、ガッレリアならではのレトロで優雅な雰囲気を演出しています。

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