アーケードの床には、イタリア王国、ミラノ、トリノ、フィレンツェ、ローマの紋章があり、トリノの紋章をモチーフにした雄牛の急所にある窪みにかかとをのせて回転すると、幸せが訪れるという伝説があるのです。

観光シーズンともなれば、これを行うために行列ができることもあるほど。この不思議な言い伝えは、かつてトリノに支配されていたミラノの人々が、仕返しとして牛の股間を踏んだことに由来するとの説があります。

ミラノを訪れた観光客のみならず、スーツ姿のビジネスマンや買い物袋をさげた主婦など、地元っ子が雄牛を踏んで回転する姿が見られることも。そんな光景を見れば、ちょっと気取ったイメージのミラノにぐっと親近感が湧いてくるはず。

ヨーロッパのなかでも最も美しいアーケードのひとつに数えられる、ミラノのガッレリア。

ただ歩くだけなら数分で終わってしまうほどの規模ですが、ファッションあり、グルメあり、ユニークな伝説ありと、知れば知るほど奥深いスポットなのです。

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