海外の仮想通貨両替所シェイプシフト(ShapeShift)は5日、匿名性を撤廃し、登録制にすると発表した。不正の取り締まりやマネーロンダリングを防ぐ。また、個人情報は当局に提出される。金融大手ゴールドマンサックスが仮想通貨の取引デスク開設計画をいったん保留にしたとの報道に加えて、シェイプシフトの発表で、ビットコインとともにアルトコインの売りにつながったと見られている。
ビジネスインサイダーは、金融大手ゴールドマンサックスは仮想通貨取引デスク開設計画をいったん保留にしたと報じた。同社幹部は、規制を巡る問題を重要視し、規制された銀行が仮想通貨の取引を承認する前に、規制など、銀行自体がコントロールできない分野で一段の措置が必要との結論に至った。焦点をトレーディングではなく、カストディ商品など、他のデジタルコインサービスに焦点をあてる計画。同社の広報担当者によると、顧客の様々なデジタル商品への要求に応え、この分野での調査を進めていく方針だという。ただ、結論はまだでていないと加えた
市場は伝統的な金融機関も仮想通貨トレーディングに参入するとの期待感からビットコインなど、仮想通貨の買い材料としてきたが、ここにきて失望感につながった。ただ、ゴールドマンサックスはデジタル通貨絡みのビジネス計画を完全に断念したわけではない。また、当局だけでなく、シェイプシフトのように、市場から不正をなくす民間の取り組みが強化されることは結果的に仮想通貨市場にとりプラスとなる。短期的には下落が予想されているものの、いずれ上昇につながるとの楽観的な見方もある。