その謎は、エレオノーレ妃の家族関係を見ると明らかになってきます。エレオノーレ妃はロシアの最後の皇帝であったニコライ2世の娘のひとり。この皇帝一家の訪問を記念し、ベノワの設計でロシア教会が建設されたのです。
丘を南側へ少し下ると、そこにはアールヌーボー様式の建物が集まります。
芸術家たちが細部にまでこだわった設計は、どれも当時としては斬新な物ばかりでした。
アールヌーボーの特徴ともいえるのが、花や植物のモチーフや曲線を使ったデザイン。その豊かな表現性は、見る者の心を満たしてくれるかのよう。
今から100年もまえに設計されたアールヌーボー建築の数々。その多くは現代の私達が目にしても、どこか新しさを感じずにはいられません。
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