ヴァイキングが全盛だった時代に多く建てられたノルウェーの伝統的な教会で、その独特の曲線づかいは映画「アナと雪の女王」のお城のモデルになったといわれています。中世の時代には1000棟ほどあったといわれるスターヴ教会も、現在残っているのは30弱。

そのうちのひとつが、オスロの北200キロのところにあるゴールという町から、この博物館に移されました。1200年当時の姿をとどめる木造教会は、どこか東南アジアでみられる寺院にも似ています。

実際に「アナと雪の女王」のモデルになったといわれるのは、ラールダルという町にあるボルグルンド・スターヴ教会ですが、ここにある教会もよく似た姿をしているので、映画の世界観を味わうことができるはず。

ほかのスターヴ教会は交通の便が良くない場所に位置しているため、ノルウェー民俗博物館にあるスターヴ教会は、ノルウェーでもっとも気軽に観に行けるスターヴ教会なのです。

ノルウェー民俗博物館で展示されている建物は、古い農家の倉庫や19世紀の食料品店に銀行、20世紀前半の郵便局やガソリンスタンドなど、さまざま。

この博物館の面白いところは、多くの建物の内部に入れるようになっていること。

次ページ