ちなみに豊洲市場の地下水はこの環境基準の値を行ったり来たりしてる段階だ。この基準値内で収まっていれば、何も問題はないし、その上その地下水との接点が完全に遮断されているのだから、二重に安全が確保されているといえる。ちなみにこれは小池知事が就任する前から成立していたことであり、その時から今まで何も変わっていない。間違っても小池知事がやったことではないと断言する。

要は“いたずらに”移転を延期したのだ。これだけを取り上げても小池知事の無能さがうかがえる。

そしてその著名な方は「その法律、行政は信用できますか?」ときやがったから「私は信用しています。日本は法治国家です。それが嫌ならば革命を起こすなり、できないのならこの国から出ていけばいいじゃないですか」と丁寧に申し上げた。

どうもアチラの方たちは頭がいいはずなのに同じ話を繰り返させる。最後に「安心というのは感情論。全員の感情が納得できることはないから、法律で定めてある。その法律は科学を元に決められているの。こーゆーケースで感情が科学より優先されれば、何も進まないよ」と申し上げ踵を返した。

オレも築地で40年近く働いてきた者、築地とは使い勝手が変わるなぁと感じるところは正直ある。しかしだからと言って駄目だ、使えないという結論になるのは短絡の極みだと思う。

人間には知恵と工夫が備わっている。何か不便なことがあれば、より効率よくできるように工夫をすりゃいいいだけだ。

大体、念願の夢の新居に引っ越してもそうだろう? 150%満足できるものなんかは、あるはずもない。設計段階では完璧とは思ってても、月日が流れりゃ使い勝手も変わってくるというもの。だからと言ってここは使えないから、これは直せ!なんて無茶を言う人はいないだろう。それを受け入れ知恵と工夫を凝らし、より良い生活が出来るようにするのが普通ではないだろうか?

どうもネガティブな話になってしまったが、豊洲新市場はとても優れた施設だと大いに満足をしている。きっと名実ともに世界一の魚市場と成長するだろう。

まだ一週間も働いてないが、なるほどこーやって使えばいいんだっ!と気づくことが何度もあった。施設が新しくなったのだから、古い築地のルールをそっくり当てはめるのは、不可能なことだ。そこは使う人が変わる必要がある。どうもこの世界は頭の固い人が多いのが悩みの種だが、一度納得しちゃうとかなり素直になっちゃうのも魚河岸気質だ。必ず世界が驚く魚市場になることだろう。ぜひ期待をしていただきたいと思っている。

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