聖ヨハネ大聖堂に加え、騎士団長の宮殿や聖エルモ砦など、騎士団ゆかりの地を訪ねながらの街歩きが楽しいヴァレッタ。

坂が多いために一見道がややこしく感じられますが、実は規則正しく通りが整備されていることに気づくでしょう。敵の襲撃があった場合などに備え、騎士たちがすぐに沿岸に駆けつけられるようにと、京都のように碁盤目状に道路が整備されたのです。

宗教騎士団が建設した街だけあって、街のあちこちに教会やキリスト教の聖人の像が。

狭い路地を歩いていると、時間が止まってしまったかのように感じられるヴァレッタの街並みは、どこを切り取っても絵になります。このさい地図はバッグにしまって、気の向くままに小路に入り込んでみたくなることでしょう。

今も騎士団の足跡が残る一方で、1800年から160年以上続いたイギリスによる統治の影響も見られます。

街の中心の広場には、イギリス風の赤いポストと電話ボックス。街を歩けば、イギリス風のパブも見つかります。

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