ミッキーマウスになった小便小僧やプレスリーになった小便小僧、ホッケー選手になった小便小僧など、個性的な衣装の数々をまとった小便小僧は、見ているだけで笑みがこぼれます。甲冑や袴など、日本から贈られた衣装も必見ですよ。

「小便小僧の衣装博物館(GardeRobe MannekenPis)」
住所:Rue du Chêne 19 Bruxelles
公式サイト:https://www.brusselsmuseums.be/en/museums/garderobe-mannekenpis

・公式着付け係がいる

現在、小便小僧に衣装を贈るためには、「ブリュッセルコミューン理事会」に申請し、承認を得なければなりません。衣装の素材など、いくつかの条件を満たしていなければならず、誰もが自由に衣装を贈れるというわけではないのです。

そして、小便小僧に衣装を着せるのは、公式の着付け係。1756年には、すでにこの着付け係に関する記述があったとうです。あらゆる天候のなか、不安定なハシゴの上で、大勢の観光客の視線を集めながらの着付けは意外に大変なのだとか。

年間で130日ほど衣装を着用している日があるといい、服を着ている小便小僧が見られたらラッキーですね。ちなみに服を着ていても、水が出るよう大切な部分は開いています。

噴水で小便小僧を目にしただけなら、「思ったより小さいなぁ。こんなものか。」で終わってしまうかもしれません。しかし、背後にあるストーリーを知れば、小便小僧がいかにブリュッセルの歴史と深く結びついていて、市民にとって大切な存在であるかがわかります。

ブリュッセルの小便小僧は、知れば知るほど面白いのです。

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