市場が閑散としているわりには、費用が大きいと思われるかもしれないが、これでも控えめだと私たちは考えている。この費用には、基本的なハードウエアと電気代しか反映しておらず、冷却費や移動費、修繕費などは含まれていないからだ。
この分析からわかるのは、多くのマイナーが何カ月も収益をあげていないこと、そして損失が積み上がり、もはやマシンの電源を切ったほうが理にかなっている状況にあることだ。実際、「ネットワーク全体で60万〜80万台が活動を停止した」と、前出のF2関係者は言う。
では、今後はどうなるのか。ビットコインの価格変動とネットワーク全体の計算力の変化を長期で見ると、時間的なずれは大きいもののネットワーク全体のハッシュレート(計算力)は、価格変動のトレンドを追いかけているように見える。それが変わっていないとすれば、ビットコインネットワークにおける最近の計算力減少は、始まったばかりなのかもしれない。
もちろん次に何が起こるかは誰にもわからない。だがこの状況では、迅速なリバウンドを期待するのは難しそうだ。
(記事提供:LONGHASH)
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