駅から少し歩くと、ヘルシンボリのランドマーク的な存在の市庁舎が見えてきます。
尖がり屋根と65メートルもの高い塔を誇る市庁舎は、おとぎ話のお城のような外観。
19世紀末に建てられたネオゴシック様式の建物で、定時になると鐘楼から素敵な音楽が聞こえてくるので、耳を澄ましてみましょう。
船でヘルシンボリの街を訪れると、市庁舎とすぐ側のかつての城跡のシェールナン(Kärnan)の塔の迫力に驚くかもしれません。
現在はスウェーデンの地方都市の一つですが、かつてはデンマークとスウェーデンが領土を争った重要な都市でした。
ヘルシンボリは北欧最古の町の一つで、デンマーク領であった11世紀には既に現在と同じ「Helsingborg」という名前が記録に残されています。
16~17世紀頃には、バルト海周辺に多く植民地を持つほど軍事力を持ったスウェーデンがスコーネ地方の実質支配を始めました。
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