ヨーロッパで数々の教会を見てきた筆者ですが、これほど鮮やかなピンク色をしたものにお目にかかったことはありません。

その色合いから新しい教会と思われることもありますが、タンディン教会は、ベトナムがフランスの統治下にあった1876年に建造された歴史のある教会。建物全体はゴシック様式で建てられていますが、装飾などにはバロックの要素もみられます。

ホーチミンではサイゴン大教会に次いで2番目に大きい教会でもあり、色だけでなく、その大きさもなかなかの迫力。

離れて見ても、間近で見ても、どこを切り取っても絵になるタンディン教会。アーチ越しに教会の外観を撮るもよし、文字盤にハートと十字架があしらわれたラブリーな時計をアップで撮るもよし。とにかく、写真好きな女子にはたまらないフォトスポットです。

敷地内には、モデルのように写真撮影を楽しむ韓国人や中国人の旅行者でにぎわっていました。以前は、自由に教会内部に入ることができましたが、観光客が増えすぎたため、現在では地元の信者を除き、教会内部を自由に見学することはできなくなっています。

教会が閉まっていても、窓の外から内部を覗き見ることは可能。以前は教会内部もピンクに塗られていましたが、今は白く塗り直されています。

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