そしてモンシャウのハイライトとなるのが、町を流れるルーア川に沿ってならぶ木組みの家々。川にややせり出して横一列にきれいに並んでいる様子からは、凛とした潔さも感じられます。筆者が訪れたのは秋も深まった11月でしたが、夏には心地よい川のせせらぎをも同時に楽しめるでしょう。

細い道が入り混じる旧市街を散策していると、少し場所を変えるだけで町の雰囲気がガラリと変わることに気が付きます。白壁の家ばかり並んでいたと思ったら、灰色の壁が並ぶどこかメランコリックな一角があるなど、町が見せる表情も様々。

またモンシャウで訪れたいのが、クリスマスの約4週間前から開催されるクリスマスマーケット。規模は小さいながらも、広場の中心に立つツリーを囲むようにお店が並ぶ様子は、まさにドイツの正統派クリスマスマーケットと言えるでしょう。美しい旧市街が控えめに煌めく様子も幻想的です。

山に囲まれたドイツとベルギーの国境という、まさに秘境の地にかくれた小さな町モンシャウ。古都と呼ばれるにふさわしい美しい街並みは、いまも色あせることなく輝き続けます。

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