まさに銀座の一等地に存在する名店「銀座魚勝」(東京都中央区銀座4-3-7 銀座スバルビル2F)は、美味しさとともに大将と女将の「客と料理に対する愛情と真摯な気持ち」が感じられる希少な優良店だ。そしてなにより、ウマくて安い。
・酒に対するこだわりのラインナップ
2019年3月現在、銀座魚勝はコース料理のみとなっており、さまざまな価格帯のコースから選ぶことができるが、少なくともどのコースを選ぼうとも「神域に達したウマさ」を堪能できると断言したい。酒に対するこだわりのラインナップも匠だ。
・絶対に食べておくべき料理を3つ
コースで出される料理はどれも絶品だが、今回は、そんな銀座魚勝で絶対に食べておくべき料理を3つ厳選してお伝えしたい。コースにより含まれていない料理もあるが、コースに追加するかたちで注文可能だ。
・いなり寿司「銀座魚勝謹製 弥左エ門いなり」
ランチタイムのお持ち帰り専用料理「銀座魚勝謹製 弥左エ門いなり」は、開店前から行列ができるほどの人気ぶり。弥左エ門いなりには2種類の稲荷寿司が入っている。そのひとつが「香る五目」。具として、にんじん、椎茸、蓮根、炒りごま、柚子で香り付けをした酢飯の大葉の五目ごはんが入っている。黒砂糖とてんさい糖のブレンドバランスを徹底して追求し、おあげにしつこくならない甘味を与えてある。
なにより素晴らしいのが、食感とそこから溢れる旨味。椎茸や蓮根などの食感豊かな食材がキュキュッと心地よい振動を与えてくれ、それと同時に野菜と米から爽やかな旨味があふれ出るのだ。黒砂糖とてんさい糖によるおあげ、そして酢飯が全体の旨味を増幅させているのは間違いない。辛子をつけて食べれば、また一味違うパンチの利いた稲荷寿司が楽しめる。
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