松林が広がる地点よりさらに標高が上がると、そこに広がるのは岩ばかりがゴロゴロ転がる荒々しい光景。砂地に岩ばかりが転がる様子は、まるで月や火星の光景が目の前で再現されているかのようでもあります。

この辺り一帯の地形はテイデ山の噴火によって形作られたもの。赤茶色の岩はすべて、溶岩が固まってできた岩です。

そしてテイデ国立公園でのハイライトが、「神の指」こと「ロケ・シンチャド」をはじめとする奇形の岩々。その形で立っていることが不思議なくらい絶妙なバランスで立っているロケ・シンチャドは、ユーロが導入される前には背後のテイデ山とともにスペイン紙幣に描かれていたこともありました。

奇妙な形の岩々は、すべて人の手を加えずに形作られたもの。自然が持つ力の威力をまざまざと見せつけられているかのようです。

テイデ国立公園内は道路が綺麗に舗装されており、ドライブも快適。各地にある展望スポットに車を止めながら、ここでしか見ることのできない絶景を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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