日本人の口にも良く合う、美食の国として知られるベトナム。なかでも、最大都市であり、富裕層の割合も多いホーチミンは、ハイレベルな食事が楽しめるお店がひしめき合うグルメシティです。

一昔前まで、ベトナムにあるベトナム料理店といえば、おもにローカル向けの食堂か、外国人旅行者向けのコロニアル風・宮殿風の高級レストランに分かれていましたが、近年では、屋台風や田舎風など、モダンなアレンジを加えたカジュアルなベトナム料理店も増えつつあります。

ベトナムの家庭料理をカジュアルに楽しみたい。そんなときにぴったりのお店が、ベンタイン市場近くにある「ベップ・メー・イン(Bep Me In)」。「ふくよかなお母さん」という店名の通り、カジュアルな雰囲気の店内で、家庭的なベトナム料理が楽しめるレストランです。

初めてベップ・メー・インを訪れる人は、道中ちょっと戸惑ってしまうかもしれません。というのもこのお店、「本当にこんなところにあるの?」と思わずにはいられない路地裏にあるのです。少々怪しげに感じてしまうかもしれませんが、通りの奥も健全な雰囲気なのでご安心を。

半オープンの1階は、トゥクトゥクのレジカウンターやウォールアートに囲まれたポップな空間。「屋台料理レストラン」といった雰囲気で、路地裏にあるにもかかわらず、ひっきりなしにお客さんがやってきます。

一方、2階席は、田舎のお家に遊びに来たかのような、どこか懐かしさが漂う空間。ノスタルジックでありながらモダンに洗練されていて、センスの良さにうっとり。1階と2階でこれほどまでに雰囲気が異なるレストランというのも珍しく、居るだけで楽しい気持ちになれます。

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