多民族国家マレーシアの4大料理といえば、マレー料理、中華料理、インド料理、そして、19世紀後半までにマレーシアに移住した中華系移民男性が現地の女性と結婚し、生まれた子孫=プラナカンの家庭料理であるニョニャ料理。

ニョニャ料理は、中華系の食材や調理器具を使いマレーシアの香辛料や味付けでアレンジされているので、中華料理ともマレーシア料理とも違う、独特の味わいです。

今回はマレーシア南西岸に位置するマラッカ州の州都であり、古くから交易で栄えた世界遺産の街、マラッカ(またはムラカ)で人気のニョニャ料理レストラン「 ニョニャ63(Nyonya 63)」を紹介します。

ニョニャ63は、キリスト教会やビクトリア女王記念噴水があることで知られるオランダ広場から、マラッカ川を隔てたチャイナタウンエリアにあるレストランです。

店内に入ると、そこはプラナカン文化を感じさせる衣類や日用品の並ぶショップスペース。

その奥にある吹き抜けの庭を通り抜けると、レストランスペースがあります。

ニョニャ63の料理は、ボアカルア、コリアンダー、シナモンパウダー、ジンジャーフラワーなど、さまざまなスパイスを使用しているのが特徴です。

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