中華料理と同じ食材を使っていても、マレー料理らしさが感じられる理由はそこにあります。

円卓にさまざまな大皿料理が並ぶところも中華風ですが、盛り付けはどこかエキゾチック。

春巻きのようなもの、豚バラ肉を使った肉じゃがのようなもの、野菜の和えものなど、全体的に中華料理っぽいのに、スパイスが効いていてエスニック。辛いものはかなり辛いですが、和食っぽさを感じるマイルドな味付けのものもあり、辛いものばかりというわけではありません。

日本人にとって親しみやすい味のものもあるので、グループでいろいろ注文して取り分けて食べるのがおすすめです。

レトロかわいい水筒に入っていたのは、お茶ではなく、バタフライピーのドリンク。

タイなどでもポピュラーなバタフライピー(マメ科の植物)は、鮮やかな青色が美しいドリンクですが、マレーシアでは甘く味付けされて出てくるのが一般的らしく、個人的には料理といっしょに飲むにはちょっと甘すぎると感じました。

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