イスタンブールのハードフォークの次の正式な期限には、承認を受けたEIPをクライアントと呼ばれる既存のバージョンのイーサリアムのソフトウェアにマージ(併合)する。EIP2015(リストには含まれていない)の作成者であるJames Hancock氏は、「このステップはコードをまとめることに似ているため完全にテストできる」とCoinDeskに語った。「提案は2つの主要なクライアントにリファレンス実装を含めること」であり、ここでいう「主要」の定義はかなりアバウトだという。

イスタンブールで予定されているタイムラインは、過去のイーサリアムのハードフォーク・アプローチとは異なる。元イーサリアムの開発者Afri Schoedon氏とイーサリアム・ファウンデーションの開発者Alex Beregszaszi氏が、ハードフォーク・プロセスを「固定9ヶ月サイクル」に分割する方法として提案したものだ。

今回(5月)の締め切り前に受け入れられていたプロトコル・アップグレードをメインネットにリリースすることが目的であり、それ以降に承認されたすべての改善案は9か月後に実施される次のハードフォークに含まれる。

この新たなアプローチに対し、イーサリアム・ファウンデーションの助成金受領者であるAlexey Akhunov氏は、「提案された新たな期限について皆が考える必要がある」とGitterチャットルームを通して呼びかけている。

いずれにせよ現時点で提案されているイスタンブールEIPは順番にふるいにかけられ、最終的には「本物」だけが実装されるはずだ。今後いくつのEIPが承認されるか、今後の注目に値する。

(記事提供:コインポスト)
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