その昔、「お前の娘は18歳の誕生日に蛇に噛まれて命を落とすだろう」と占い師に告げられた王は、慌てふためき、愛娘をこの塔に閉じ込めて育てることに。ボスポラス海峡に浮かぶ塔なら、蛇に襲われる心配はないと考えたからです。

娘の18歳の誕生日、王は果物をいっぱいに詰めたカゴを塔にいる娘の元に。すると、カゴの中に毒蛇が隠れており、預言通り娘は毒蛇に噛まれて死んでしまったというのです。洋の東西を問わず、ロマンティックな名前の裏には、しばしば悲劇のエピソードがあるのですね。

海岸の遊歩道から眺めるだけでなく、塔に行く小船に乗って、塔の中まで行くことが可能。ボスポラス海峡の真ん中から両大陸を眺めたり、レストランでムード満点のディナーを楽しんだりすることもできますよ。

ヨーロッパ側とはまた違った趣が感じられるイスタンブールのアジア側。ユスキュダルだけなら半日もあれば満喫できるので、船やマルマライで、気軽にアジア側に渡ってみてはいかがでしょうか。

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