ユスキュダルを代表するもうひとつのモスクが、「イェニ・ヴァリデ・ジャーミィ」。オスマン帝国の第23代皇帝アフメト3世が、自身の母に捧げたモスクで、名前は「新しい母」を意味します。

内部はシックな色使いで、重厚感と優雅さが共存。どっしりとした愛情で優しく包み込んでくれる母親のイメージが反映されているのでしょうか。ほかのモスクにはなかなかない雰囲気です。

もうひとつ、ユスキュダルで見逃してはいけないスポットが、かつて灯台として使われていた「乙女の塔」。ガイドブックやパンフレットにもしょっちゅう登場するイスタンブール有数の名所で、特に夕景スポットとして有名です。

ユスキュダルの港からは、歩いて15分ほど。細い尖塔をもつ独特のシルエットが、ボスポラス海峡によく映えますね。

気になる「乙女の塔」という名前の由来には、次のような伝説があります。

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