「先週だけ見ても、ビットコインはアルゼンチンペソ建てで約50%上昇しており、現地取引所では、かなりのプレミアムで取引されている。同様のショックを経験したベネズエラや香港、トルコに、アルゼンチンも加わった。」

アルゼンチンペソ建てで見ると、ビットコイン価格は高止まりしている。

LocalBitcoinsのデータを元に10%のプレミアムがついているとの報道もあるが、一方では、アルゼンチンにおけるビットコインの普及は、それほど進んでいないとする意見も見られる。

アルゼンチン出身の経済アナリストAlex Kruger氏 は、技術分野関係者を除くと、アルゼンチンにおけるビットコインの知名度は非常に低いため、その市場は小さく、流動性に欠けるものだと述べた。ごく一部の投資家の買いが価格を釣り上げた可能性が高いと見ている。

さらに、過去にも通貨危機を経験しているアルゼンチンでは、米ドルが準通貨として流通しており、ブラックマーケットも確立されているため、通貨安へのリスクヘッジは米ドルで行うことが主流だとしている。ビットコインに対する認識の低さに加え、アルゼンチンペソでビットコインを購入する手段も限られていることが、ビットコインが普及しない一因だと説明した。

(記事提供:コインポスト)
CoinPost(コインポスト)は、日本最大級の仮想通貨・ブロックチェーン総合情報メディアサイトです。国内外の情報を迅速に捉え、考察も含めたオリジナル記事を配信しています。

  • 1
  • 2