一方、ユニークアドレス数の推移を確認すると、2017年12月をピーク(100万件)に40万件から60万件水準での横ばいとなっている。今年6月頃、70万件水準まで増加した後、40万件から50万件と伸び悩んでいるが、右肩下がりのような動きは見られない。市場ではビットコインのショートポジションが増加するなど悲観的な見方が多いものの、足元のユニークアドレス数が横ばい推移となっていることから一段安は回避できるとの見方もできよう。

また、一部取引所のデータによると、11月中旬では8,000ドル台のロングポジションが積み上がっていたが、11月下旬に7,000ドルを割り込んだタイミングで6,000ドルから7,000ドル台のショートポジションが積み上がりロングポジションは一掃された。ビットコインはその後7,000ドル台半ばでのもみ合いとなっていることから、こうしたショートポジションの買い戻しが入る可能性は十分にある。一部取引所のデータに限った視点ではあるが、投資家心理を反映するひとつの要素として注目はしておきたいところだ。

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