フランス国境にほど近いドイツ西部に位置し、バーデン・ヴュルテンベルク州ではシュトゥットガルトに次ぐ規模を誇るカールスルーエ。ドイツで最も重要な裁判所が置かれるなど司法の中心としての顔がある一方、多数の美術館や博物館、研究所を抱える芸術・文化都市としての一面も見せる町です。

町の北に立つカールスルーエ宮殿のいで立ちは、まるで白鳥が羽を広げるかのように優雅なもの。宮殿の裏には広大な公園が広がり、市民の憩いの場所になっています。

そんなカールスルーエのクリスマスマーケットは、お店の屋根に施されたイルミネーションがとにかく豪華。さらには会場の上を空飛ぶ本物のサンタも登場するなど、ワクワクが泊まりません。

クリスマスマーケットの会場となるのは町の中心にあるフリードリヒス広場(Friedrichspkatz)。カールスルーエは駅から町の中心まで距離があるので、バスを利用するのがおすすめ。駅前から出発する10番のバスに乗り、最寄りの停留所となる「Ettlinger Tor」で下車しましょう。

会場に一歩足を踏み入れると、目に飛び込んでくるのは目にも眩しいイルミネーションの数々。お店の屋根の上にクリスマスのデコレーションが「これでもか!」というほど盛られていて、屋根が落ちてしまわないかと心配になるほどです。

ウサギやトナカイが乗っていたりサンタクロースがぶら下がっていたりと、お店によって異なる装飾を眺めながら歩くのも楽しいですよ。傍目に見れば、お店同士が互いのデコレーションを競い合っているかのようでもあります。

どこの町でもみかけるピラミッドですが、カールスルーエのものは特に華やか。

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