暗号資産(仮想通貨)業界の自主規制団体である日本仮想通貨交換業協会(JVCEA)は10日、現物取引高や口座数などの2019年11月度の会員統計情報を公開した。統計は同協会に所属する会員各社の取引状況を集計したもので、会員から提出された報告等を基に資料を作成したとしている。

公開された資料によれば、2019年11月には、現物取引高が3518.60億円、証拠金取引高が3兆470.958億円となった。現物取引における各仮想通貨における1通貨単位で数えた数量では18.24億と、同年9月(23.99億)、10月(25.28億)よりも下がり、2019年1月以降の数値の中で最も低い数量となった。

利用者預託金残高の合計は約3,376億円で、このうち仮想通貨は約2,556億円、現金が約3,519億円だった。利用者の設定口座数は約319万で、そのうち稼動しているのは約199万と稼働率は約62%であったもよう。利用者預託金残高で、仮想通貨の数量による計量では132.67億と2019年1月からの数値で最も高かった。

また、11月の現物取引高上位仮想通貨は1位がビットコイン(BTC)で約2,974億円、2位がリップル(XRP)で約325億円、3位がイーサリアム(ETH)で約82.44億円、4位がビットコインキャッシュ(BCH)で約70.43円、5位がモナコイン(MONA)で30.86億円となり、取引において人気の高い仮想通貨の順位は10月と比較して変わらなかったようだ。