船はどんどんアジア側に向かって進みます。次に見えてくるのは、トプカプ宮殿が建つ宮殿岬(サライ・ブルヌ)です。敷地内にいては見ることができない、宮殿の全貌をゆっくりと進む船から見ることができるなんて、これもまた贅沢な時間です。宮殿を取り囲む壁の一部は、コンスタンティノープルを囲っていた東ローマ帝国時代の城壁です。

注目すべきはヨーロッパ側だけではありません。アジア側に視線を移せば、そこには海の上にポツンと浮かぶ乙女の塔が。もとは灯台でしたが、現在はレストランや展望台として利用されています。アジア側のユスキュダルという街から、より間近に見ることができます。

心地よい海風にうっとりしたり、飛び交うカモメに視線を奪われているうちに、カドキョイがどんどん近づいてきます。埠頭に着くほんの数分前に見えるのが、トルコ国鉄のターミナル駅である、ハイダルパシャ駅の駅舎です。建設を手掛けたのはドイツ人の建築家で、1872年完成のネオ・ルネサンス様式がなんとも美しい駅舎です。

何時間もかけなくても、エミノニュとカドキョイを行き来するだけで船からイスタンブールならではの名所を見学することができます。時間や予算が気になるけど、ボスポラス海峡クルーズには挑戦してみたい!というかたは、連絡船に乗ってみてはいかがでしょうか。イスタンブールの住民になった気分で、大陸間の行き来を楽しんでみてください。

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