以下は、フィスコ客員アナリストの大石哲之(「ビットコイン研究所)」代表、ツイッター@bigstonebtc)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2020年6月9日に執筆

先週(6/4)の話になるがビットコインは半減期後の2度めの難易度調整を終えた。

今回は、-9.29%となり、期間中の平均ハッシュレートは98.30EH/sとなった。これは、直近最低のハッシュレートを記録した3/9〜26日のあいだの99.59ETHをやや下回る。この時はちょうどコロナショックによりビットコインが急落し、瞬間的に4,000ドルを下回るなど極端な動きを見せた時である。このときに多くの採算のあわないマイナーが離脱したとおもわれる。そのあたりから価格が戻したことを考えると、底打ちであったといえよう。

現在の価格は9,500〜10,000ドル前後で動いているが、マイナーの報酬は半分になっているため、半減期前の価格に直せば、5,000ドルである。ここの価格で採算が取れるマイナーとのバランスが、おそらく今回の98ETH程度と思われる。つまり、前回のコロナショックの時とほぼ同じハッシュレートと価格の動きをみせており、これに注目すると、ほぼ今回の難易度調整をもって、マイナーの離脱がおわり、底打ちになったと考えても良さそうだ。

単純にハッシュレートと価格が連動するわけではないものの、ビットコインのファンダメンタルをみるうえでハッシュレートとマイナーの動向は大事である。次の難易度調整にむけて再びハッシュレートと、価格がゆっくりと上がっていくことが望ましい。1〜2ヶ月のあいだこの水準の足固めを行うことで、夏以降に、昨年高値の14,000ドルを目指すことを期待したい。

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執筆者名:大石哲之(Tetsu ‘BIGSTONE’ OISHI)
ブログ名:ビットコイン研究所