旅行に行くとついつい、あちらもこちらもと、限られた日数で慌ただしく歩きがち。
もりだくさんの旅程も楽しいものですが、のんびりと1カ所に滞在し、その土地の自然や文化、グルメなどを堪能する旅行「スローツーリズム」というのも非常にオススメです。
そんな旅にぴったりなのが、今回ご紹介するイタリアのアッシジ。
イタリア中部に位置している小さな街アッシジでは、穏やかな空気、世界遺産の素晴らしい建築、そしてイタリアの美味しいワインなどを味わうことができます。
フランシスコ会の聖地、アッシジ
アッシジは、世界中に20万人近い信者を持つ歴史あるカトリック、フランシスコ会の聖地です。
ヨーロッパの様々な美術館で見かける、動物に説教をする修道士の絵画は、このフランシスコ会を始めたアッシジのフランチェスコさんを描いたもの。
周囲を葡萄畑に囲まれたのどかな丘の町ですが、中世の頃から、巡礼の土地、一生に一度は行ってみたい観光地として人気がありました。
今でも町を歩くと、ご機嫌な表情の修道士さんやシスターさんたちが大勢、観光を楽しんでいます。
パステルカラーの世界遺産、サン・フランチェスコ大聖堂
アッシジの町に繋がる丘の道を登って行くと、可愛らしいサン・フランチェスコ大聖堂が鎮座しています。
上下二層に分かれた大きな教会で、世界遺産にも登録されています。
上部は、聖フランチェスコの生涯を描いたフレスコ画が素晴らしい内装。淡いブルーを基調にした穏やかなタッチで、現代でも見る者の心を癒してくれます。
下部の教会は半地下になっていますが、薄暗いイメージはありません。壁と言う壁を埋め尽くす凄まじい装飾壁画の数々に、思わず見惚れてしまう事でしょう。
葡萄畑の中の小さな修道院 サン・ダミアーノ