フィスコ・マーケットレポーターのタマラ・ソイキナ(ツイッター@ crypto_russia)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

以下、「AvalancheはEthereumキラーか — DeFi、NFTからイノベーション目指す1」の続きである。
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※2020年10月8日に執筆

タ「Avalancheでは誰でもサブネットワークを構築することができますが、一方でバリデータのインセンティブ設定などは各サブネットワークに委ねられており、設定によってはセキュリティが確保できない場合があります。どのようなプロジェクトがAvalancheの恩恵を最も受けられるのでしょうか?」
エ「サブネット上のセキュリティは、その個々のネットワークに参加しているカスタムバリデータセットによって提供されます。これは、サブネット運用者がオンチェーンデータにアクセスしたり、検証したりするバリデータを制御できない純粋にオープンなモデルよりも、より確実なセキュリティを提供します。
例えば、銀行グループがシンジケートローン用のサブネットを作成したとします。銀行グループは、合意された資格のある参加者だけが、これらの大規模な契約の機密データを読み取ったり、関与したりできるようにしなければなりません。これはこれまでのブロックチェーンネットワークでは不可能でしたが、Avalancheのアプローチでは、開発者に統一されたルールに従うことを強制するのではなく、開発者がコントロールできるようにすることが中心となっています。
ブロックチェーンがそれとは逆のことを証明しようとしてきましたが、金融資産すべてに対応できるものはありません。」

タ「元Investery CEOのジョン・ウー氏が今年2月にAva Labsに参画しました。AvalancheにとってDeFiが非常に重要であることを示すイベントだと感じますが、Avalancheは現在のDeFiをどのように進化させようとしているのでしょうか?」
エ「DeFiは常にAvalancheの中核を担ってきましたが、最終的にはDeFiと伝統的な金融の両方のための資産発行と創造を包含したいと考えています。

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