皆さんはどんなパスタが好きでしょうか? ミートソース、ナポリタン、ブッカネスタ、カルボナーラ、ボロネーゼ、いろいろありますが、筆者が美味しいパスタやピザを求めてイタリアを旅したとき、もっとも美味しいパスタ料理は「カチョエペペ」(cacio e pepe)でした。日本ではカチョペペとも呼ばれることがあります。

・食材はパスタとチーズと胡椒だけ

カチョエペペは非常にシンプルなパスタ料理。用意するはチーズと胡椒だけ。これがまたシンプルに「チーズとパスタ」がガツンと味覚にきて絶品。胡椒が大味になるのを防ぎつつ、ピリッと刺激を与えてくれるのもたまらない。

・ペペロンチーノと同じくらい簡単に作れる

ローマ名物でもあるカチョエペペは、ローマっ子なら誰でも作れると言われています。食材さえそろえれば、日本でもペペロンチーノと同じくらい簡単に作れます。お好みでオリーブオイルをかけても絶品です。

・グリシアもウマすぎるのです

カチョエペペのレシピにグアンチャーレと呼ばれている豚肉の塩漬けを足すと「グリシア / グリーチャ」(Gricia)という別のパスタになります。これもまた、カチョエペペと同じくらい絶品でした。カチョエペペやグリシアを自宅で本格的に作りたいならば、チーズはペコリーノチーズを使用してください。基本的にカチョエペペとグリシアのチーズはペコリーノチーズです。

ペコリーノチーズの用意が面倒なら「テキトーな料理」にはなりますが粉チーズでもチェチーズでも可能。イタリアでもペコリーノチーズじゃないチーズをカチョエペペに使用する店がいくつかありました

・珍しいカチョエペペやグリシア風のカルボナーラ

ちなみに、ローマのイタリア料理店「Cacio e pepe trattoria da gianni」(Via Giuseppe Avezzana, 11, 00195 Roma RM, Italia)では、カチョエペペやグリシアがベースのカルボナーラが食べられます。これもまた絶品。イタリアのカルボナーラは日本の大半のカルボナーラのようにクリームソース系ではありません。特にこの店のカルボナーラは名物になるほど人気。強いコクと刺激を感じつつも、ドライな食感を楽しみつつ、強いコクを感じながら飽きずに食べ続けられるのです。この記事の写真はカチョエペペがベースのカルボナーラです。

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