ClipLine株式会社(品川区)は2月26日、オンライン(Zoom)でのセミナー「コロナショック2年目オンライン研修満足度調査結果と事例紹介セミナー」と、パネルディスカッション「全国どこからでもエースから学び、即戦力化させるオンライン研修」を開催した。
パネルディスカッションには、動画とクラウドで多店舗ビジネスの課題を解決するサービス「ClipLine」の導入企業である株式会社IDOM(中古車のガリバー)山陰山口事業部の担当者が登場。導入店で非導入店より新人同士の伸び率が1.5倍となった経緯などについて語られた。
セミナーではまず、同社が1月に実施した「オンライン研修についての調査」についての発表が行われた。
新型コロナウイルスの流行が長期化しオンライン研修を受講する機会が増えると考えられる中、研修受講者の満足度は7割を超えるが、研修内容を理解しにくいと感じたことがある人は6割以上、オンライン研修に慣れたと回答した人は5割超など、「場所や時間の自由度による満足度は高いが内容が理解しにくい」「理解できなかった場合、その場での質問がしづらい」「内容理解はしにくい状態のまま、慣れてしまう傾向がある」などの問題点がアンケートから浮かび上がった。
また、トップダウン形式の命令によりあらゆる情報が拠店長に集まりすぎ、その人の管理・伝達能力に大きく依存してしまう結果などにより発生する、企業の「サービス品質のばらつき問題」についていても語られた。
「ClipLine」には、オンライン研修の問題や、「サービス品質のばらつき問題」などを、解決しうる仕組みが取り入れられているという。
株式会社IDOM(中古車のガリバー)山陰山口事業部では、「ClipLine」を使った接客についての新人研修の場合、まずベテランスタッフによるお手本接客動画と、スタッフの役割に応じたカリキュラムを作成し、「ClipLine」に投稿。新人スタッフたちはその動画などを見て学習し、そこから練習動画を撮影し投稿する。それに対し店長や先輩たちがレビューを行うという流れを繰り返すという。
これらの中で、広い地域の店から動画やコメントが集まり、ベテランスタッフの商談ノウハウが可視化、広くシェアされ、さまざまな知見が蓄積していったという。また、遠隔地や、先輩や仲間とのつながりを作る役割も果たしたという。
結果として、新人同士の伸び率は非導入店と比べて導入店は1.5倍で、販売台数と粗利額も伸びたという。スタッフからは、「商談でのヒアリング、提案のポイントが分かった」「自分で話してみる経験(レポート投稿)が良かった」、他の人のレポート動画を見られるので「成約率の高いメンバーを参考にし上手く説明ができるようになった」「エピソードや話し方の引き出しが増えた」という声が寄せられ、他の事業部からも使いたいという声が広がっているという。
■関連リンク
ClipLine株式会社(https://corp.clipline.com/)
ガリバー(https://221616.com/)