島根県津和野町。「山陰の小京都」とも呼ばれるこの町は、古き良き日本の町並みが残る城下町でありながら、同時に外国文化の薫り漂う独特の雰囲気をまとっています。

小さいながらも唯一無二の魅力をもつ津和野へ、日本の地方の魅力再発見の旅に出かけましょう。

津和野は、島根県の南西部、山口県との県境に位置する盆地にあり、「つわぶきの生い茂る野」がその名の由来と言われています。

津和野に着いたら真っ先に訪れたいのが、日本五大稲荷のひとつ、「太皷谷(たいこだに)稲成神社」。「稲荷」ではなく「稲成」と表記するのは、「願いがよく成就するように」という思いが込められているからだとか。

「千本鳥居」といえば京都の伏見稲荷大社が有名ですが、太皷谷稲成神社にも千本鳥居があります。麓から本殿への道のりは少々しんどいですが、清浄な空気が流れる鳥居のあいだを歩いていくと、自然と心も洗われます。

霊亀山中腹に鎮座する本殿は、巨大なしめ縄と鮮やかな朱色が見事!

しかもこの境内は津和野の町を一望できる絶好のビュースポット。山あいにひっそりとたたずむ田舎町の風景にほっとさせられます。

太皷谷稲成神社を後にしたら、次は城下町を散策してみましょう。太皷谷稲成神社への参道と城下町中心部のあいだ、津和野川沿いに一風変わった像が見えます。

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