これは、津和野の弥栄神社に伝わる古典芸能神事である「鷺舞神事(さぎまいしんじ)」の様子を表したもの。津和野に伝承されて400年の歴史をもつ神事で、毎年祇園祭りの7月20日と7月27日には町内各所で伝統の舞が披露されます。

国の重要無形文化財にも指定されている貴重な神事、一度は観てみたいですね。

鷺舞の像から歩いてすぐ、旧武家屋敷や旧藩校が並ぶ「殿町通り」は、津和野を代表するスポット。

通り沿いにある堀割には、立派な鯉がたくさん泳いでいます。この堀割は、江戸時代初めに津和野藩主・坂崎直盛によって造られたもので、水路に発生する蚊の幼虫を駆除するために鯉が泳がされたのだそうです。

なまこ壁が続く通りは「いかにも城下町」といった風情ですが、ひとつ異色の建物が…

それが、ドイツ人神父シェーファーによって建てられた「津和野カトリック教会」。西洋ゴシック建築ながら不思議と伝統的な城下町の風景に溶け込み、津和野の町並みをどこか現実離れした幻想的な光景に見せています。

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